【一覧】Web3.0版 YouTubeをピックアップ
新しいインターネットの形「Web3.0」では、ユーザーがコンテンツを消費するだけではなく
ブロックチェーン、トークンなどの技術を取り入れることで、分散型のウェブ世界を作り上げることが可能となる。
エンタメ関連のマネタイズを一新することで、新たな可能性を秘めている。
次世代の「YouTube」といわれているプラットフォームも続々登場。
今回は、次世代型YouTubeをいくつかピックアップして紹介していく。
独自通貨でクリエイターに還元「Odysee」
2020年12月にサービスを開始した、「Odysee(オディシー)」
デザインなどはYouTubeとそっくりだが、管理する会社を設けるのではなく
ユーザーコミュニティが管理を行っている。
分散型の配信制度を導入し、独自通貨「LBRY」によりクリエイターへ収益を100%還元している。
広告などは表示されないため、収益の基準としては下記となる。
- コンテンツの視聴回数
- 平均再生時間
- コンテンツの種類
- エンゲージメント
- 投げ銭
YouTubeのように運営がコンテンツのチェックを行わないため、違法コンテンツなどに違反しない限り
動画削除やアカウント停止も行われない。
これについては、どうユーザーコミュニティがチェックを行うのか。
無法地帯にならないように、どういった対策をとっているか気になるところ。
ユーザー数は、約900万人。YouTubeと比べると圧倒的に数は少ない。
これからの独自コンテンツ増加に期待したいところ。
ユーザー数の多い「DTube」
こちらもYouTubeとデザインは似ているが、先程の「Odysee」同様に分散型管理を行っている。
管理はユーザーの投票により選ばれたリーダーが中心に管理している。
独自の通貨「$DTC」で収益を還元する仕組みを採用しており、クリエイターは自分の考えで動画内に広告を表示することも可能。
収益の発生基準としては、動画への人気投票に基づいて上位ランキングのユーザーへ$DTCが支払われる。
おすすめ動画も運営が構築したアルゴリズムではなく、ユーザーの視聴と人気投票に基づいて表示されるようにシステムが構築されている。
おすすめポイント
YouTubeのように、ある程度のアルゴリズムが構築されておらず
これからどのように変化しているか、面白いプラットフォームばかり。
独自通貨でクリエイターに還元を行っているため、対象のプラットフォームへユーザー数が更に増加した場合、独自通貨の価格も上昇するかもしれない。
また、分散型管理なのでユーザーそれぞれに決定権があるのも魅力の一つである。
心配ポイント
Web3.0のメリットでもある「分散型」
これにより、管理する団体が不在となる。
これにより、コンテンツの質低下。違法コンテンツのアップロードが増えるのではないかと懸念する。
このコンテンツのチェック基準がまだ不透明なため、これからの整備が重要になってくる。
懸念点をクリアし、ユーザー数も増加したら
より良いプラットフォームになるのではないでしょうか。